本文为JLPT日语能力考专用教材《新版标准日本语》高级上册第2课:支社便り的课文部分。单词、解说及导入部分请见文末链接。《新版中日交流标准日本语》由人民教育出版社、光村图书出版株式会编著,人民教育出版社出版,请支持正版书籍,本文仅作学习参考使用,如有侵权请联系删除。
【课文】
支社便り
支社便り No.11
今回の支社便りは、北京支社の織田秀忠さんと徳川信長さんです。
「割り勘にしよう」は日本的?
北京支社 総務部
織田秀忠
北京に赴任して2か月になります。仕事にもだいぶ慣れてきました。支社の皆さんもよくしてくれて、とても充実した毎日を過ごしています。
この間、仕事の後、張さんという同僚が、わたしやほかの同僚を食事に誘ってくれました。彼は若いけど、仕事ができて、わたしは何かと頼りにしています。連れていってくれたのは、彼のなじみの浙江料理の店でした。ビールや紹興酒も頼んで、けっこう飲み食いしたような気がします。
2時間ほどしてお聞きになりましたが、会計の時、わたしは、せめて自分の分ぐらいは払うつもりでいたので、「いくら」と聞きました。ところが、張さんは「ここは自分が払う」と言って取り合ってくれません。張さんは年下だしほかの同僚もいっしょだったし、「割り勘にしよう」と提案したところ、張さんは、「誘ったのはわたしだから、支払うのもわたしだ」と言うのです。きっと張さんにしてみたら、面子をつぶされることになるのでしょう。恥をかかせるわけにもいかないので、何か申し訳ない気もしたけど、やむをえずごちそうになってしまいました。
でも、これは中国では当たり前で、張さんに限ったことではないようなのです。ということは、日本にいるつもりで、気軽に毎日誘ったら大変なことになってしまいます。とにかく、今度は、わたしが張さんたちを誘って、お返しをしたいと思っています。
5月13日 北京支社のオフィスにて
質問は好意の証し
北京支社 営業部
徳川信長
先日、大連で商談があり、中国人の同僚といっしょに出張してきました。中国に来て初めての商談でした。大連はなかなかいい所です。静かで落ち着いていて、なんだかヨーロッパの風情を感じました。皆さんにもおすすめの場所です。
取り引き先との商談の時のことです。取り引き先の人とは初対面でしたが、だいぶ年配で、いかにもやり手という感じでした。商談が終わって雑談をしていると、先方がぼくのことをいろいろと聞いてきました。生年月日、出身地、大学、親や兄弟のことはもちろん、どこに住んでいるのかだの、自家用車は持っているのかだの、個人情報と思われることまで、次々に質問してきます。日本ではあまりないことなので、ちょっと違和感を持ちました。だから、はっきり答えないで、適当にお茶を濁していました。そうしたら、先方は急によそよそしくなってしまったのです。
後日、同僚に「個人のプライバシーに関わるようなことをいちいちまじめに答えなければならないのか」と聞いたところ、中国でも、特に初対面の相手に、プライパシーに関わるようなことは聞かない傾向にあるが、たまには聞く人もいるそうで、このようなことは、そんなに失礼には当たらないのだと言われました。相手のことをよく知ろうとしているのだから、むしろ、好意を持っている証しなのだそうです。
日本人でも中国人でも、私生活を根掘り葉掘り聞かれるのは、あまり気持ちのいいものではないようです。ただ、相手のことを知ろうという好意の表れだということは理解できましたので、その気持ちは受け入れたいと思います。
6月5日 王府井のカフェにて
《新标日》高级上第2课汇总:電話——「友達だから」、支社便り
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